2024年2月菅野先生インスタライブの覚え書き

リチャード、バッキンガム、サフォーク(種の羊)、ヘンリー

2024年2月25日(日)21:00から開催して下さったインスタライブの覚え書き(記憶違い・記録ミスがありましたらご容赦下さい)

3時間以上の長きに渡って先生は読者のコメントや質問に答えて下さり、リチャード、バッキンガム、ヘンリー、白いのぬいたちをかわるがわる可愛がりながら話していらっしゃいました

注釈や補足は青い字で記載しています

■創作について

新作と外伝の執筆予定

新作は早く描きたいがネームが終わらない

 

新作が出たらその読者も薔薇王を読んでくれるのではないかと思っている
色々な意味で新作をやっていくのは大事


出版社が違うということもあって、『オトメン(乙男)』が売れたからといってその読者が薔薇王を読んでくれるわけではない
オトメンから薔薇王は遠すぎるがスピリットは似ている

注 オトメン白泉社、薔薇王は秋田書店

 

オトメン(乙男)』は久しぶりに読んだら面白かった
後半は絵が荒れていた
連載後半は絵が荒れがちだが、薔薇王は荒れないように気を付けていた

 

新作は薔薇王とオトメンの中間みたいな、『ソウルレスキュー』『悪性 -アクサガ-』等も含め今までの全てを併せたような作品になる予定

 

『北走新選組』『凍鉄の花』に続く新選組シリーズ『誠のくに』は10年経ってから描いたので、時間をおいて番外編などを描くことはあり得る

 

バッキンガム外伝は新作をやった後に描く
空白の10年:終わりまで描いて間を振り返るのはさみしい
回想でバッキンガムの若い時も書く

 

マーガレット外伝は3巻もやるとは思わなかったがそれでもギリギリだった
空白の10年は戦争を描いたら長くなるが、ろくな戦争でないから描くことはないかも

 

ケイツビー外伝を描かなければならない


ベルサイユのばら続編のように、短編がいくつかになるかも
歴史ものならふわっと描ける

創作について

設定を作っていても脳内のキャパは永久ではないから調べ直さないといけない
歴史ものはいつでも描ける ずっと好き 死ぬまで描ける
完全オリジナルは若いうちしか描けない

 

創作ノートはあまり細かく書けない
資料集めは一番楽しい作業 オタクなのでそこが一番楽しい作業
専門家による監修はつけていない

 

■作品について

薔薇王

薔薇王は満足して描けた
自分の一生誇れる作品になったという嬉しさがある
ずっと読んでほしい作品

 

薔薇王は何回も読んで色々感じてくれればよい
違う感想になってくれればよい
そういう作品にしようと描いた
作者が「これが正解だ」というのも良くない
解釈は様々だから

 

薔薇王で卒論を描いて下さるとちょこちょこ言って下さる読者がいて嬉しい
薔薇王がきっかけで歴史好きになったりイギリスに行ってくれたりすると嬉しい
先生もリチャードのファンなので

 

あまり普段漫画を読まない人も薔薇王を読んでくれて嬉しい
映画「ロストキング」も宣伝できて嬉しい

薔薇王は連載が始まった時・終わった時に何か事件が起きる
(リチャードの遺骨の発見など)

 

ジョージとイザベルの子供たちは可哀そう
唯一救いがあるように描けなかった

注:息子のエドワードはロンドン塔に幽閉されたのちに処刑された
娘のマーガレットはリッチモンドの息子にむごたらしい方法で処刑された

 

作品は泣きながら描いた
昔より思い入れを持って描いている
キャラに思い入れがあり過ぎて辛い

 

薔薇王外伝:王妃と薔薇の騎士

サフォークがグロスターにキレてた理由:
サフォークは普通に平和を求めていて平和の邪魔をする奴は殺す
ヘンリーのこともありグロスターを憎んでいた
理想に燃えている人は平和であろうと強硬手段に出る


みんなが良い子という感じには描きたくない
外伝でサフォークが好きになった

 

薔薇王本編と薔薇騎士で絵が変わったのは仕方がない
薔薇騎士を描くにあたってキャラデザインをやり直した

 

薔薇騎士のヨーク公シェイクスピアの原案に近い
野心家でオラついてて復讐心が強い

 

薔薇騎士はシェイクスピアの原案に近い
薔薇王本編は原案の逆をやってやろうと思って描いた

 

サマセットは性格がオラついているので描きやすくて楽しかった
サマセットの目は髪の色と遠くない色で青系ではない そこまで薄くはない
オレンジみたいな色にしていた気がする

 

薔薇騎士最終話の扉絵は何年も前から描きたかった
(薔薇王本編第13話と対になるような)ランカスター面々が揃った扉絵はもっと早く描く予定だったが、薔薇騎士に入ってから描いたから、サマセットやバッキンガム祖父を描くことができた

※薔薇騎士最終話の扉絵は薔薇王第13話の扉絵と対になっている構図

薔薇騎士最終話の扉絵

「バッキンガム祖父やサマセットらをカラーで描けて良かった」

■史実のリチャード、シェイクスピア

発掘されたリチャードについて

発掘された研究結果からリチャードが金髪碧眼だったと推定されていることは意識していない
描き始めてからその発見があった


連載が始まってすぐリチャードの遺骨の発見があり、翌年春に再埋葬式があった
再埋葬式参列の抽選には外れ、パレードにも間に合わなかったが、貴重な経験だった
集まっている人は少なかった
ベネディクト・カンバーバッチを見られたのは嬉しかった
レスターでライブ・ビューイングをやっていた
ホテルのTVで再埋葬式等を見た

担当さんも先生も英語ができないからよく(レスターまで)行ったなと思った

 

イギリスでは優しい人に結構助けてもらった

注:ファンブックに先生と担当さんがレスターに行った時の旅行記が掲載されており、その際現地の人に親切にしてもらった描写がある

 

シェイクスピア

シェイクスピアも日本でもっと普及してほしい
海外に比べると認知度が低い


マクベス」も面白くて好き
最近マクベスの話をよく聞く

 

原案の翻訳は全て読んだ
(薔薇王の台詞はそれらの翻訳文と)なるべくかぶらないようにしている
版権が切れているのを使った(注:坪内逍遥訳のこと

 

シェイクスピアの原文はなんとなくわかる
調べたいという気持ちがあればできる

 

薔薇王の台詞はちょこちょこ色んなシェイクスピアから引っ張ってきているので、それらを気付いてもらえると嬉しい


私が"英語版薔薇王も読んでいるがシェイクスピアの台詞であることが分かるようには翻訳されていない"とお伝えしたのに反応して下さって
海外版薔薇王は各国語に翻訳した時(元がシェイクスピアの台詞であることが)気が付かれないのでそこが残念
シェイクスピアの台詞を一度日本語にして独自の言い回しにしているので、それを再び英語などに翻訳した時にシェイクスピアの台詞にするのは難しい

 

シェイクスピアの舞台を観ている時、リチャードのモンペ(モンスターペアレント)になっている
シェイクスピアに対し)本気で怒っている (リチャードを悪役にしたのは許せないと)フィリッパさんになっている
推しであるリチャードに対しモンペになる
※フィリッパさん=リチャードの遺骨を発見したフィリッパ・ラングレー氏のこと

 

シェイクスピア映画のおすすめはという質問に対し)
演劇を観た方がいい、王道な感じ
彩の国はあまり変なことしてないからいい
ダイナナさんはストレートだからいいかも

注:ダイナナさん=第7世代実験室のこと

 

ひとつの演目を色々な演出家ので観るのが良い
薔薇王もその一つ
ひとつではなく色々な演出で観るのが面白い

好きな演目は「リチャード三世」と「コリオレイナス

 

※「コリオレイナス」は私も大好きな作品で、是非 観て/読んで頂ければ嬉しいです

コリオレイナスはいいぞ

■キャラクターについて

リチャード

リチャードが苺好きという設定は、原案に"苺を取り寄せてくれ"という場面があるから

※イーリー司教に頼んでいる場面

原案 第3幕第4場(松岡先生訳)
「この前ホーボーンのお宅にうかがったとき、
庭園にみごとなイチゴがなっているのを見た
申し訳ないが少々お取り寄せいただけないだろうか」

ケイツビー

「その後ケイツビーはどのような人生を送ったか?」という質問に対し、「実際のケイツビーの末路(ボズワースの3日後にレスターで斬首)とは思っていない」 「ラヴェルのルートもあるかな」と
フランシス・ラヴェルはケイツビーのモデルのひとりで、ケイツビーの中身はラヴェルを足している
ラヴェルも出すかどうか迷ったが、出したら全部その人が持って行ってしまう

注:「ボズワース後のケイツビーはラヴェルのルートもある」というお言葉を聞いて涙腺が崩壊しそうでした

フランシス・ラヴェルはリチャードの側近のひとり。ボズワース後もリッチモンドに対する反乱に加わっていた 詳細はこちらの記事をご覧下さい

neige1483.hateblo.jp

 


(リチャードの側近を)ラトクリフではなくケイツビーにしたのは、ケイツビーが最後まで一緒にいるシナリオが多かった
ラトクリフとケイツビーはほぼ一緒、何人もいると役割がぶれる 演劇ではその二人を一緒にすることが多い
ラトクリフよりケイツビーの方が名前を覚えやすいからケイツビーにしたというのはある

 

ケイツビーは既婚でない設定…色々な人を足しているから
でも既婚と思ってくれても良い 既婚かどうかは描いてないから
そのうち外伝で既婚と描くかもしれない
描いていないことはどうなるかわからない

 

「キャラの中で先生の好みのタイプは?」という質問
先生「誰もタイプではないが、お世話されたいのでケイツビーがいい」


バッキンガム

リチャードのドレスはバッキンガムの手縫いではないが拘りを持って作っている
現代なら自分で作っている

 

リッチモンド一座がリチャードの前で演じた出しもので)ライトボーン=バッキンガム

 

バッキンガムは世話焼き
キャラは世話焼きか何もできないかの二極化している

バッキンガムはティレルとは仲良し
ヘンリーは生まれながらの王だから誰の世話も焼かない

 

バッキンガムとリチャードの子の性別は決めていない

 

「白いの外伝」最終回で赤子のバッキンガムのそばにいた指輪の女性は彼の母か祖母
どちらでもいいように描いた

 

バッキンガムの両親はメモでは書いた
父は祖父より真面目そうで優しい

 

(ファンブックに掲載された)役者パロのバッキンガム
こういう道もある 設定が現代だからできることも
現パロのオラオラは軽めに描けそう


ティレル&ヘンリー

ジェイムズ・ティレル62歳(笑)でもみんなトシだから
ティレルは面白いキャラ 傷だらけの体でムキムキ
筋トレしているコマが一瞬ある 片手腕立て
ムキムキなのは描きたかった

 

質問「リチャードのヘンリーへの想いは全てバッキンガムに移ったのか?」
先生「そんなに人間は単純ではない 全部ひとりにならなくても良い」

ヘンリーはバッキンガムのことを嫌いじゃないから仲良しになれる気がする

 

ウォリック

薔薇王を実写化するとしたら
ベネディクト・カンバーバッチは声つながり(三上哲さん)でウォリックというのもいい
三上哲さん(アニメ版)のウォリックは可愛い・チョロそう
子安武人さん(ドラマCD版)のウォリックは重厚な感じでかっこいい、大物感。国を治める感じ

 

リッチモンド

その後のベスとリッチモンドはほぼ史実通り、愛情は生まれていて複雑な感じ
リッチモンドは王になった後、楽しくはなかった 

 

リッチモンドの瞳孔が十字なのは、リチャードが悪魔であるのに対しリッチモンドが神の側でそちらが正義であることを表している

 

ヨーク公

父上がリチャードの出自を知っているバージョン・知らないバージョンも考えた
どちらで考えてもらってもかまわない
父上がリチャードを溺愛したのはセシリーのこともある

キャサリン・オブ・ヴァロワ(ヘンリーの母)

(ヘンリー視点からの"愛の悪魔"と"息子を想う母"のどちらのキャサリンが本当なのか?という質問に対し)人によって見え方が違う。どちらが正しいかは読者に決めてほしい

■キャラたちのその後

死後の世界:煉獄から楽園へ

※「煉獄篇」とは、薔薇王第17巻発売時に書泉・芳林堂書店で付けられていた2枚組の特典ペーパーのこと
処刑後のバッキンガムと彼を迎えに来たウォリックが登場する

 

バッキンガムは煉獄の先でリチャードに逢えているに決まっている
そこまで物語を過酷にはしたくない
そのための煉獄篇を描いた 救いのために


煉獄は大変、途中で罰や試練を乗り越えていく

 

煉獄にウォリックがいたのは先生が彼を好きだから
バッキンガムとウォリック、キングメイカー同士だからいい
エド兄はさっと煉獄を越えてしまった

 

「バッキンガムは煉獄でリチャードの父上に怒られるのか?」という質問に対し、「楽園まで行っちゃうと怒ったりしない、みんな幸せ。楽園で再会したらみんなニコニコ」

 

ヘンリーとマーガレットも元々は仲良くしたかったので、再会したら今度こそ仲良くなれる
外伝を描いていて色々思うものが変わった
セシリーは心の平安を得られたと思って描いている
セシリーも大変だし、みんな大変

サフォークとマーガレットも再会できると良い

女性陣は長生き

 

エドのその後

ジェーンと子エドの「もしかしてのルート」については悲しい話だから言わない方がいいかもしれない
歴史を調べて"この人かも?"というのはあるかもしれない

エドのその後について実在の人物で「この人」と思っている人がいる

 

※あくまで私の推測ですが、この実在の人物ではないかと思っています

neige1483.hateblo.jp

■グッズ

ぬい

リチャぬいの髪が可愛らしいと耳に引っ掛けたり垂らしたりなさっていた
リチャぬいの顔のたたき台はアクスタになっているミニキャラ、その後先生が細かく調整し、ちゃんと監修した こだわりは小さい口、後頭部が可愛い
ケイツビーにもぬいがあれば良かった

バッキぬい、髪が可愛い

ヘンリーぬいの顔は和む サンリオみたい

 

3月に発売されるグッズ

(連載が終わったのに)グッズがまだ出るんだと思った
人が描いて下さったグッズはワァーッとなる、自分の絵じゃないと嬉しい サラッとした素朴な可愛い絵

先生の手元のグッズ

アクスタがすごく好き、並べると立体感があって嬉しい
先生の薔薇王棚に入りきらず外にはみ出ている
グッズを作る時は試作品のサンプルも来るし正規販売されるものも来る

グッズも死ぬほどあるので誰かにあげたい
海外版コミックスもものすごい数があるがどうしていいか分からない

グッズや画集へのリクエス

サマセットやバッキンガム祖父のグッズはたぶん出ないが、すごい数のリクエストが来たら出るかも


本当はケイツビーのぬいぐるみも欲しかったが、難しかったのだろうと思った どのメンバーにするのか迷ったのかもしれない

 

画集第二弾は出ないと思っている
画集はなかなか捌けない 出ること自体がすごいこと


■作品の周辺

不倫

時代的に全員不倫にせざるを得ないが、不倫を推奨しているわけではない
不倫をしていない夫婦はジョージ&イザベルだけ
王族・貴族は基本的に政略結婚で好きな人と結婚できないので純愛・ロマンスは不倫の方にある時代かもしれない

イノシシ、食への好奇心

白猪「白いの」を描いてからイノシシについて調べたり食べたりしている
イノシシに愛着がわいてグッズがあれば気になる
「白いの」とは呼びにくい アメリカだと「ホワイティ」

 

猟師がイノシシを食べる会に連れて行ってもらって美味しかった
珍しい肉が好き、虫も平気
カエルは何回か食べたが美味しかった

 

(雨宿りの時にヘンリーが作った)例のスープ」は食べたくない

※薔薇王第10話 


エド兄がやっていた)肉にワインを直掛けは絶対に美味しくない

※薔薇王第18話 

 

中世の料理を作ってみたりするのは楽しい

※先生は色々な中世の料理を作っていらして、たまにツイッターに画像をあげていらした


作中に出てきた「ブラックバードパイ」をアニメのスタッフは幻かと思っていたので実際このようなパイがあったと説明した
中世は思いもよらないことをしている
パイに焼き込まれた鳥は可哀そう

※薔薇王第19話
パイの中に焼き込まれた生きたブラックバードが飛び出してくる場面
イギリスのナーサリーライム(童謡)「6ペンスの歌」にパイに焼き込まれた"24羽の黒ツグミ"の歌詞がある

"Four and twenty blackbirds Baked in a pie"

ja.m.wikipedia.org

 

グルメ漫画は美味しそうに描けない
オトメン」の変な料理は自分で描いた
美味しそうな料理はアシスタントさんたちが描いた
料理はちょっと抜いて描いた方が美味しそうに見える

 

色紙やパネルの行方

色紙もいっぱい描いたけど、どこに行ったのか謎、戻ってこない
東日本大震災のチャリティ色紙だけ戻していいかと聞かれた
飾られたかも分からない時がある
等身大パネルもどこかに行ってしまった

担当さん

連載の間に担当さんも大人になった
10年前は若々しかったから二人で"売るぞ!"と意気込んでいた
X(ツイッター)投稿など担当さんは時間外労働している

読者との交流

ファンレターをすごい下さる方は覚えている
ツイッターでよくリプをくれる方、"いいね"を押して下さる方は名前やアイコン画像で覚えている


漫画家は孤独なので読者と交流すると元気をもらえる
人に会いたいという気持ちが強い

 

サイン会開催は書店主導

 

海外のイベントに呼ばれて断ったことは無い
台湾、スペイン、カナダ、フランスに行った

 

クロノワール※先生の友人のお店)に読者さんが行ってくれるのは嬉しい

 

■イベント

ディナーショー(2023年10月)について

ディナーショーは初めての試みですごく楽しかった
人生で自分がディナーショーをするとは思っていなかった
全員が一緒に食べるのでディナーショーというより「ごはん会」
見られながら食べるのは緊張する
メニューが全て薔薇、玖島ローズさんがプロデュースしてくれて薔薇王をイメージした素晴らしいもの

※下記ページにディナーショーのレポートをまとめております

neige1483.hatenablog.com

neige1483.hatenablog.com

 

コラボカフェ

冷たいものは苦手、ジュースばかりは苦しい
ケイツビーのグリーンティーが一番ハードルが低くありがたいメニュー、なぜか藻塩昆布もついていてありがたい ケイツビーは優しさ担当


コラボカフェは漫画家側から持ち掛ける企画は少ない
コラボカフェは2回もやって楽しかった


■メディアミックス

薔薇ステ(舞台化)

薔薇ステは面白い

薔薇ステのヘンリーはかなり"男"って感じがしてリアルな人間
第一部しか舞台化されなかったのは残念だが素晴らしい舞台だったのでいまだに思い出すと嬉しい

アニメ

アニメ化された時必死に絵を描いて宣伝した
イベントや舞台・アニメは色々な人がかかわってお金も動くが、漫画は直結できるからいい


■その他

先生がインライ中に召し上がっていたもの

CHÂTEAU GARDEROSE
エレガントなボルドーのフルボディ メルロー90% カベルネソーヴィニヨン10%
フランスかつ薔薇で薔薇王感


前回のインライは猪のラベル(アゴストン)
薔薇、猪、王冠等のラベルのワインを探している

育てたレモンで作ったレモンピールにチョコ掛けしたもの

植物

先生の後方に映っているのは小さい苗で買ってきてずっと育てているコウモリラン
今庭ではスノードロップ、クロッカス、ビオラが咲いている
多肉植物も育てているがコツが分からない
果物はレモン、イチジク、ザクロを育てている
レモンは青虫が付くので大変
ザクロは春にならないと生死不明 ザクロは絵で描いて親しみが湧いて買ってしまった
植え替えが大変なので地植えはしておらず、全てプランター

旅行

イギリスに行きたい
しばらく忙しいけど海外に行きたい
海外で一番行っているのはフランス
先日韓国に行った際はBTSの聖地や交代式を見た
鳥羽水族館も良かった

恐竜

福井県の恐竜博物館が好き 2日間で2回ここに行った
駅に恐竜の足跡があってテンションが上がる

顔が小さく強そうな恐竜が好き
羽毛恐竜はあまり好きじゃない人が多いから、あまり好きって言えない
モササウルスは恐竜じゃないけど好き

インスタのアイコンを福井のブラキオザウルスにしているという方のコメントを読んで先生お喜びになる)薔薇王を好きな方は博識な人が多いから小ネタに気づいてもらえる

動物

猫より犬派
犬を飼いたい、飼うならポメラニアン
ポメキンガムのイラストを描いたが)散歩の際呼びにくいから犬の名前は"バッキンガム"には絶対にしない
ペットの名前で)「白いの」って呼びづらい、英語版薔薇王の「ホワイティ」ならいい

 

動物は失うのが怖くて飼ったことがない 
子供の頃捨て猫を拾ったり捕まえたトカゲを飼っていた

猪を描いてから豚も気になっている
鳥はほぼ恐竜

勉強

社会、国語、美術が得意科目

薔薇王は薔薇戦争のことがうっすらわかるから歴史漫画、概要だけ覚えられる

勉強は人に習うのが苦手なので自分でやる
歴史は好き、調べたらはまった

漫画が好きで18、19歳でアシスタントになった
勉強していた時期は少ないが大学に行っていたら楽しかっただろうと思う

音楽

音楽はすごく聴いており、何でも好きになってしまう
沼がどんどん増えていく
宮本浩次レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、米津玄師等の名が挙がった
薔薇王用プレイリストがある

漫画

漫画を描くのがこの世で一番好き
漫画はあまり読まなくなった 趣味で読んでいる漫画がほとんどない
スラムダンクドラゴンボールが好き

映画

薔薇王を描く際に死ぬほど観た映画は
ブラックスワン」(ナタリー・ポートマン主演)
シェイクスピア作品

 

影響を受けた映画については言わないようにしている
流行ったものは何でも観ている

 

『薔薇王の葬列』10周年スペシャル ディナーショー

先生と斎賀さんが座っていた席


【はじめに】

このレポートはディナーショー当日に必死に書き留めた手書きメモを1週間後に入力したものです
一部メモを紛失してしまい1週間前の記憶を頼りに書いている部分もあるので、順番が前後していたり誰が話していた内容か混同していたりする可能性もあります。間違いも多々含まれているかと思いますので予めご了承下さい

素晴らしい薔薇色のフルコースについてはこちらをご覧下さい

neige1483.hatenablog.com

 

ディナーショー概要

開催場所・日時

2023年10月20日(金曜)19:00~21:00
横浜 マリンタワー3階 THE HOUSE

出演者

司会:バンダイナムコアーツ プロデューサー鳥居玲さん(以下、鳥居Pと表記)
菅野文先生
声優 斎賀みつきさん
玖島ローズ代表取締役 玖島悦子さん

会場前のロビー

開場のロビーに装花やアニメのBlu-rayボックス、昨年GINZA SIXで玖島ローズさんとのコラボの際に菅野先生が書き下ろした色紙と斎賀さんのサイン色紙等が飾られていた

プレゼントは受付で預ける(直接ゲストに渡すことはできない)

菅野先生描き下ろしのBlu-rayのジャケットが美しい

2022年玖島ローズさんコラボの際の色紙

会場内

当初の先着50人のチケットはなんと3分で完売(私は幸運にもこの時席を確保できた)

しかしファンからの強い要望で席数を増やし、最終的に72人分の席を販売して頂けることになった
会場は丸テーブルに8人ずつ、指定された席札がある席に座る
テーブルにコースターが裏返しの状態で置かれておりお土産として持ち帰ることができた

コラボグッズの販売

会場で玖島ローズさんとのコラボグッズや薔薇を使った商品の販売があり、購入希望者には事前に整理券が配布された

ディナーショー終了後、整理番号順に商品のお渡し

アクリルスタンドやお買い物特典の絵柄は玖島ローズさんオリジナルのもの

こちらは2022年の玖島ローズさんアフタヌーンティー@GINZA SIXで購入した/特典で頂いたコラボグッズ
この絵柄のグッズが当日販売されていた(アクリルスタンドはブラインド)

 

限定コラボ商品:    
香るバラのしずく 2,970円
ローズキャンディ 1,620円
アクリルスタンド(ランダム7種、ブラインド商品)770円
リチャード、バッキンガム、ケイツビー、ヘンリー、ティレルエドワード王子、エドワード4世

お買い物特典
5,000円以上:クリアファイル
7,500円以上:コースター全8種
10,000円以上:缶バッジ

その他、薔薇のジャムやローズバター、ローズティー、ローズライフバランス、ボディフレグランス等、玖島ローズ商品も販売

 

トーク内容

玖島ローズ代表 玖島悦子さんからお料理のご紹介

(玖島社長は大輪の薔薇のように華やかな存在感のある方だった)
コース料理は赤薔薇と白薔薇をイメージした
自社で無農薬栽培したウィリアムシェイクスピア2000、イブピアジェ Yves Piagetという食用薔薇を使っている
白薔薇は酸味があったりポリフェノールが多い赤薔薇は軽い苦みがあったりとどちらも食用には向かない
白薔薇を表現するために白薔薇を象ったマッシュポテトや魚料理に力を入れた
デザートにはリチャードに捧げる苺パイで、薔薇の粉末を入れている
苺のタルトやケーキはよくあるがパイは少ない
薔薇は国によっては漢方としても使われている
薔薇にはリラックス効果があり食べると体温が上がるので眠くなる人もいるとか

 

玖島ローズさんと『薔薇王の葬列』がコラボするようになったきっかけは、鳥居Pがウェブサイトのお問い合わせページで依頼したことから。玖島ローズさんの従業員から薔薇王を知ってる、この企画をやってみたいという声が上がって企画がスタートした

司会鳥居Pによる祝辞の読み上げ

(鳥居Pは中性的なお名前で、男性かと思っていたら若く綺麗な女性で驚いた)


最初のメッセージ、「フルートの音色」「タペストリーのように」等美しい詩的な文章でどなたかと思ったら…
萩尾望都先生からの祝辞だと発表された時、会場全体がざわつき、先生も驚き感極まっていらっしゃった

 

阿部川キネコ先生(公式パロディ「薔薇王の学園」の作者)の祝辞
次に連載当初からのファンである旨の熱いファンレターのような愛のこもった文章だった

緑川光さん(ヘンリー6世役)の祝辞

杉田智和さん(バッキンガム役)の祝辞
「見えない糸で繋がれた想い 見える鎖で繋がれた想い」 「愛と憎しみの荊棘が絡みつく」「また会える」等、本編中のバッキンガムを思わせる詩的な文章だった
鳥居Pがこれを読み上げる時緊張していたとおっしゃつていた

 

アニメのキャスティングについて

斎賀みつきさん(リチャード役)

斎賀さん:

元々ドラマCDでリチャードの役をやっていた
菅野先生を『オトメン』の作者として認識していたので当初仕事の話があった時明るい漫画かと思った
明るいものからしっかりしたものまで描くのですごい漫画家だと思った
菅野先生に会った時先生はリチャードそのもので、"自分でリチャードをやればいいじゃん"と思った

鳥居P:
斎賀さんの続投は制作側で決めており、キャスティングは斎賀さんを軸に考えていた
菅野先生もご指名だった
"男の子っぽい女の子"でも"女の子っぽい男の子"でもなく、男装の麗人ではない感じが良かった
更に王の時は"王の声"で演じられるのが良い

杉田智和さん(バッキンガム役)

斎賀さん:意外なキャスティングだと思った
鳥居P:杉田さんはチャレンジ枠
菅野先生:もう少しセクシーにとお願いした
斎賀さん:杉田くんはエロ担当

杉田さん的には薔薇王は場違いだと思っていた
バッキンガムとして生き、バッキンガムとして死んでゆく
自分が演じるバッキンガムがどんなに重要な役か自覚していた

アニメのアフレコについて

鳥居P:
アフレコは2021年夏で企画が始まってから5~6年経っていた
菅野先生は毎回リモートでアフレコに立ち会っていた
アニメが完成するまでに原作がまだ終わっていなかったので菅野先生に協力してもらった

斎賀さん:
アフレコが終わった時、原作の最終回が掲載された雑誌はまだ発売されていなかった

菅野先生:
"ここは絶対"というところは伝えられた
杉田さんにもう少しセクシーにしてくれと伝えた
最終回は何も言わなかった

 

斎賀さん:
コロナで全員と共演するのが難しかったが、キーになる部分は一緒にやらせてくれた
演技は掛け合いなので共演すると作品に深みが増す
内匠靖明さん(ジョージ役)はいじられキャラ
ジョージは一番現代人っぽくみんなが共感できるキャラで癒し
緑川光さん(ヘンリー6世役)は癒しキャラ、薔薇王はすごく好きな世界観と言っていた
声優はベテラン勢が中心だが鈴代紗弓さん(アン役)のような若い方もなじんだ
舞台版は鈴代さんと一緒に同日のマチネとソワレを両方観た

 

この10年で変わったこと・変わらなかったこと

菅野先生:
連載を長くやった感覚が無い、楽しく描けた
最後は忙しくて辛かった記憶
一番気に入って納得いく作品が描けた
担当の山本さんは最初に会った時は若かったが素敵なレディになった

 

菅野先生は、薔薇王第一部で斎賀さんとのトークイベントを開催した時に着ていた服を今回も着てきたとおっしゃっていた
(そのイベントに来ていた人は挙手をうながされ、自分のテーブルからも何人か手を上げていた)
何年も前と体型が変わらないことに会場がどよめく

 

菅野先生:
この10年で変わらないことの方が多い
髪の色はよく変わる
小学生の頃から気持ち的には変わっていない
薔薇王は自分が中学生の頃に読みたかったものを描いている
中学生の頃の自分が読んだら喜んだと思う

ドラマCDは憧れだったので実現した時はすごく嬉しかった
薔薇王のアニメ化が決まった時は漫画家人生でもトップクラスに嬉しかった

10年描き続けていて終わった気がしない
薔薇王はこれからもずっと付き合っていく作品

 

アナログとデジタル

ペン入れまでアナログで描き、デジタルで仕上げている
アナログでしか出せない線があり、アナログの方が絵を描いている実感がある
絵を描く楽しさ・実感はデジタルでは味わいにくい
デジタルはペンの感触が違う
絵を描く楽しみはアナログにしかない
しかし最近老眼を感じるようになり、デジタルだと拡大できて良い
ゆくゆくはデジタルのみになる可能性も
(斎賀さん:アナログは人間の温かさを感じる 菅野先生の線の力強さを感じる)

 

戦う王と前線に立たない王、歴史の転換点

斎賀さん:
最初から最後までリチャードの一生を演じることができ濃厚な時間だった
リチャードとの出会いに感謝
リチャードは戦場で闘うが、あいつ(リッチモンドのこと)は奥に引っ込んでいて戦わず、彼以降の王もみんなそう。そういう際が描かれている


アンちゃんの決意のシーンが観たかったがアニメでは削られてしまった 斎賀さんの好きなシーン

 

アニメのお気に入り場面

(映像は流せないとのことで、プロジェクターに静止画像を映しながら)


斎賀さんのお気に入り・その1

(プロジェクター画像:父上、エド兄、アン、子エドの4枚)

斎賀さん:
家族とのほっこりした場面が好き、こういった場面があると物語に深みが出る
「ひとりいないけど大丈夫?」酒に溺れるジョージの絵が無いけれどと
鳥居P「ジョージはみんなの心の中に」

 

斎賀さん:
父上とのシーンはリチャードが人としての心を持つために必要
息子(子エド)は可愛い


菅野先生:
客観的に(子エドは)とても可愛いと思った

 

斎賀さんのお気に入り・その2

(プロジェクター:ヘンリーとの雨宿りと森の中の場面が4枚)


斎賀さん:
リチャードが一番リチャードらしい場面で好き
ヘンリーとお互い素の状態、自分を取り繕わない
リチャードはバッキンガムといる時は厳しい顔をしているが、ヘンリーといる時の方が顔が優しい

菅野先生:
思春期のリチャードは素直に自分を出していた時期

 

菅野先生のお気に入り

(プロジェクター画面:戦うリチャード4枚)


菅野先生:
リチャードは戦場で死んだ最後の王で、そのことは自分にとって重要だと思っている
戦うリチャード、斎賀さんの声が迫力があってかっこいい
リチャードに仕えている兵士は斎賀さんの声に鼓舞されるだろう

斎賀さん:
辛い場面だがリチャードは自分を奮い立たせている

 

10周年記念複製原画展の描き下ろしイラストについて

薔薇の本数は(花言葉の意味を含めて)制作側から指定があった
リチャードは5輪、バッキンガムは1輪、ケイツビーは7輪

10周年記念複製原画展のパネルは白薔薇の本数に注目

質問コーナー

(1)外伝「王妃と薔薇の騎士」を描いていて印象が変わったキャラクターは?

菅野先生:
描いているうちに全員印象が変わった 
特にマーガレットはこれまでの人生で様々なことがあったのだろうと思った
キャラクターと対話しながら描く
"こういう想いがあったんだ"と描いていて初めて気づく
ヨーク公とウォリックはここまで悪かったとは思っていなかった

 

(2)ヘンリーの好きなところと苦手なところは?

("ヘンリー推しです!"とハキハキと質問されていた)

 

斎賀さん:
自分の足りないところを埋めてくれる存在
史実では心弱い存在だが、それを上手く優しさというオブラートで包んでいる
優しさゆえのダメさ
支えてあげたくなる
どんなに酷いことをされても嫌いになれない

 

菅野先生:
ヘンリーは複雑、自分の中で身内みたい
以前インタビューでヘンリーは情けない王だと言われ腹が立った
彼の平和を願う気持ちを評価してもらいたい


(3) 先生も原作のリチャード3世が悪役として描かれていことに違和感を持たれていたのか?

(質問者の方が映画『ロスト・キング』をご覧になっていたということで)

 

菅野先生:
"何故悪役なのだろう?"と映画のフィリッパ・ラングリーと同じ気持ちだった
リチャードがあまりにもひどく描かれているので、怒りを感じていた
シェイクスピアが書いたことは本当はリチャードではなくヘンリー7世がやったことではないのかと思ったので、ボズワース前夜の悪夢はヘンリー7世が見たものとして描いた

 

抽選会

アニメの台本(11、12、22、24話)
玖島ローズさんの商品
菅野先生のイラスト色紙と斎賀さんのサイン色紙

 

当選された方に色紙の写真を撮らせて頂いた(感謝!ありがとうございます)

菅野先生の色紙

先生の挨拶と斎賀さんからの花束贈呈

菅野先生はプラチナブロンドに近いキラキラしたショートカットで、黒いシックな服が似合っていた

斎賀さん、かっこいい!

(斎賀さんは菅野先生が召し上がる時間を確保するために自分の分はささっと召し上がってトークで会場を楽しませていたりして、オトコマエでした)

 

 

 

横浜マリンタワー

 

「薔薇王の葬列」10周年記念スペシャルディナーショーの料理

薔薇色の饗宴

2023年10月20日 横浜マリンタワーで開催された、玖島ローズさんによる薔薇色の料理の数々

カトラリーレストにはフォーク&ナイフだけでなくお箸もセットされているという親切設計
※「」内の文は当日配布されたメニューに記載されていたもの

トークショーの内容についてはこちらをご覧下さい

neige1483.hatenablog.com

 


●乾杯ドリンク
「ウィリアムシェイクスピアのしずく」

薔薇のエッセンスをスパークリングウォーターで割った薫り高く爽やかな乾杯の盃

 

●前菜
「マリネした紅富士鱒と帆立貝柱、三浦野菜のアルモニーア
薔薇のジュレを添えて」

「マリネした紅富士鱒と帆立貝柱、三浦野菜のアルモニーア 」

アルモニーアは英語でいう"ハーモニー"のこと
富士山の清らかな湧き水で通常よりも長い育成期間を経て養殖されたニジマスと帆立の貝柱を、オクラやズッキーニ等 三浦半島の地元野菜と共に
皿を彩る花弁と薔薇のジュレが華やかに彩る、視覚・嗅覚にも訴えかけるひと皿

 

●スープ
「ヨーク家の白薔薇をイメージした旬の蕪ポタージュスープ
薔薇の香りと花びらを浮かせて」

 

「ヨーク家の白薔薇をイメージした旬の蕪ポタージュスープ」

全体像

なめらかでクリーミー、コクのあるかぶのポタージュ
白いスープにピンクの花弁のコントラストがなんとも美しい

 

●お魚料理
「旬の鮮魚のフリトゥーラ
ドライローズの入った卵黄と澄ましバターのソース
ヨーク家の紋章白薔薇のマッシュポテトと共に」

「旬の鮮魚のフリトゥーラ ドライローズの入った卵黄と澄ましバターのソース ヨーク家の紋章白薔薇のマッシュポテトと共に」

フリットゥーラとはフレンチでいう"ポワレ"、ソテーや揚げ焼きのこと
白身魚を皮目からしっかり焼き、ドライローズで風味をつけたオランデーズソースの上に配置
細い千切りにしたビーツをトッピング


驚くべきは白薔薇をかたどったマッシュポテトの美しさ
薔薇の花弁を一枚一枚滑らかにマッシュしたジャガイモを絞り出して表現するのは手間がかかったことと思われる

 

●お肉料理
「和豚ロース肉のアリスタ
ウィリアムシェイクスピア100%のジャムと薔薇の塩
赤薔薇のアグロドルチェを添えて」

「和豚ロース肉のアリスタ ウィリアムシェイクスピア100%のジャムと薔薇の塩 赤薔薇のアグロドルチェを添えて」

アリスタとは豚の背肉を使ったローストポークのこと。ハーブや塩で仕上げたローストポークに薔薇のジャムが良い相性 
添えられた薔薇塩(薔薇の粉末と塩を混ぜ合わせたもの)をまぶして塩味と香りを足しても良い

 

アグロドルチェとはイタリア語で「甘酸っぱい」という意味の調理法
紫タマネギを甘酸っぱく仕上げてアクセントに

 

お肉の下に竹炭で色を付けたと思われる黒いポテトのピュレが敷かれており、これをお肉にまぶして頂いた
この黒いピュレが薔薇王みのある演出

 

●パン
「自家製フォカッチャ
薔薇のバターと薔薇のジャム」

 

フォカッチャにはバラの形に美しく成形された香りの良いローズバターと透明感のある綺麗な薔薇ジャムが添えられている

 

●デザート
「リチャードに捧ぐイチゴパイ、薔薇の香り
薔薇のソルベとオペラ
白薔薇カップケーキ」

「リチャードに捧ぐイチゴパイ、薔薇の香り 薔薇のソルベとオペラ 白薔薇カップケーキ」

左上から順に:苺パイ、薔薇のオペラ、薔薇のソルベ、白薔薇カップケーキ

苺はタルトやケーキにすることはあってもパイにするのは珍しいのだとか
苺パイは作中でエドワード王子が市場で大好きなリチャードに買ってあげた印象的なお菓子

白薔薇カップケーキは食べるのがもったいないくらいの愛らしさ

 

●ドリンク
「香る薔薇のお茶」

 

食後には薔薇のお茶が供され、薔薇色に包まれた饗宴の締めを飾った